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【感想】(仕事と)人生に効く教養としての紅茶 --雑学本としてgood

仕事と人生に効く教養としての紅茶

僕はコーヒー派。というか、「趣味はコーヒーです」と言えるくらいには触れていると思います。一方、紅茶も嫌いという訳ではないのです。でも、コーヒーみたいに熱量を持って触れていないので、知識なんて「ウーロン茶と同じ茶葉でしょ?」くらい。たまたま書店で見かけて、少し知ってみるのも良いかなと読んだ一冊。

ちなみに、感想の書き方の問題でネガティブな印象を与えてしまうかもですが、基本的にポジティブな印象を持っています

 

 

新しい興味へのきっかけにはなる本。

紅茶の歴史、習慣、飲み方や効果。これらに関して知識的な教養、言い換えれば雑学として得られる本。
そして、しっかりとしたボリュームがある一方、説法くさくもないので気軽に読めます。TV番組でイメージするなら「世界ふしぎ発見」を見てるときのような感覚に近いと感じました。

 

しかし、「仕事に効く」というのは、この本での説得力はない。

表紙に「仕事に効く」と大きく書いてあってチャプターのタイトルにもそういう類のものがあります。この点について、あたかもキーフレーズのように思えますが、筆者のバイアスが強すぎると感じてしまいました。そういう要素は0ではないですけど。

こう思ってしまった理由は3つ

文化を知る側面

確かに、ビジネス相手との良好な関係を築くために相手の国の文化や習慣を知ることは大切だと思います。お茶もそのうちの1つだけど、あくまでone of themなのです。よっぽど相手の休日(中国の春節とか、欧米のクリスマス休暇とか)を理解していたほうが寄り添えると思います。少なくても、(海外との仕事はあっても)一般的なジャパニーズサラリーマンにとっては。

 

 

トップリーダーの教養としての側面

偉人たち、超一流の人たちがどう紅茶と向き合ってきたのか。たしかに、そういう人たちにとってはビジネスツールでありスキルなのかもしれない。そういう点では納得感がありました。ただ、我々一般ジャパニーズサラリーマンからすると、かけ離れた存在すぎるのです。一般サラリーマンはトークスキルを身に着けたほうがよっぽど仕事に効く気がします。

トップリーダーの所作見て自分を見直すという啓発的な効果はあるのかもしれないですけどね。

 

効能の側面

紅茶の効果を取り入れると、似たような効果のあるものを摂取してない状態より、確かに生産性とかがあがるのかもしれません。書かれている内容を批判するつもりはないですし、効能も理解するけど、ビジネスにも役立つよみたいな言葉をとってつけてる感がすごい。1つのコラムに「紅茶の効能はビジネスにも有効」くらいで書く分には、ありなのかなとは思うけど、大々的にチャプタータイトルにしてる割には・・・。


表紙とチャプタータイトルに引っ張られなければ、TV番組感覚で読める雑学本

否定的なことのほうがボリューム多く書いてしまったけど、先述のとおり、知識と得るという意味では良い本と思ってます。雑学が体系的に説明されていて、ボリュームも多いし、かと言ってBusy過ぎない。紅茶に興味があれば、ハードル低めで色んな側面の知識を身に着けられる本だと思います。(ボリュームと文庫みたいな本じゃない分、ちょっと高いけど)

仕事に効くかって言われると、まぁ・・・そういう側面もあるけどね、くらいにしか思えないだけで。