SFアニメや小説にはまった時、はやぶさが地球に帰還したとき、youtubeで解説動画を垂れ流した時。
常に宇宙が好きと胸を張るわけではないけれど、宇宙にはしばしば惹かれる僕です。
でも、宇宙についての本って読んだことないなと手に取ってみた本です。
仕事の休憩時間にこつこつ読みました。
- 宇宙のことがわからないという事が良くわかる本
- ただし、学術的な入門書ではない
- テンポよく読めるのが最大のメリット
- そして何だかんだ体系的な説明にもなっている
- 「宇宙が好きでワクワクする、でも宇宙のこと何も知らない」そんな人におすすめ
宇宙のことがわからないという事が良くわかる本
すごく親しみやすい(実感しやすい)無知の知とでもいえるかもしれない。
わかることがこれだけで、分からないことがどんなにたくさんあって、それがどうしてわからないのか。こう聞くととりとめないが、わからないことがなんでわからないのか(わからないといえるのか)の説明をされることによって、逆に今わかっていることがどういうことなのか(つまり、今わかっている宇宙や物理の不思議)も見えてくる。
こういうスタイルで説明してくれる、しっかりした解説書(入門書)でした。タイトからだけでは「?」しか浮かばないけれど。
ただし、学術的な入門書ではない
文体はすごい独特である。学術書や解説書というより「ジョークの多い講義をそのまま本にした」というのがイメージに合います。そして、そのノリは日本人のソレではなく日本人が想像する欧米人のソレです。この日本人の感覚とはずれたジョークやなんやを受け入れられるかがポイント。馴染みがなくてイライラしてしまう人もいるかもしれません。
実際、自分はチャプター1は少しイライラしましたが、すぐ慣れて大丈夫になりました。ただ個人差はあると思うので、購入検討していて、近所の書店にあって、多少の立ち読みには寛容なお店だったら、少し立ち読みしてから買うのが良いと思います。
テンポよく読めるのが最大のメリット
ジョークが多いことから想像できると思いますが、深い知識・教養を身につけれるものではありません。チャプターごとに「時間」だとか「重力」だとか「ダークマター」だとかテーマが区切られており、20分位あれば1つチャプターは読めると思います。小難しいこと書いてはいるんだけれども、すごくかみ砕いて書いてくれているので、頭をフル回転してよむようなものではないです。すごくさらさらと、テンポよく読めます。
そして何だかんだ体系的な説明にもなっている
チャプターごとに独立はしていますが、知識体系としては繋がっています(繋がっているという事を教えてくれます)。なので、こんなふざけた文体でも、よく考えられて作られた本だな・・・という印象です。
「宇宙が好きでワクワクする、でも宇宙のこと何も知らない」そんな人におすすめ
名は身を呈するといったものでしょうか。学問として宇宙に触れたことのある人はもちろん、趣味として触れている(触れた事ある)人には陳腐に思えるかもしれない。でも、何となく宇宙は好きだっていう人(僕のようなにわか宇宙好き)には、上述したジョーク満載のノリが嫌いじゃなければ、よく合う内容だと思います。