こんばんは。
今回は最近読んでいた、
を記事のテーマにしたいと思います。
もともと、大学受験センター試験の選択科目で倫理を選んだり、結構好きな分野でもあります。
どんな内容?
古代から現代まで、思想家と彼らの考えの大筋、そして歴史を超えてその繋がりをまとめた/解説した本。
図も割と使用されており、それが挿絵ではなく、書名の通り解説の補助になっていて、敷居の高そうな内容ではあるが、比較的とっつきやすい本になっていると思います。
僕がこれを読む3つの理由
こういった内容は実践的なTipsには普通ならない(時々気づきはあるかもしれませんが)。
そして僕は学者でもないし受験勉強してるわけでもない。
じゃあ、そんな僕がなんで読むのかというと以下の3つが理由です。
教養をみにつける
当たり前のことですが、教養は大事。難しい言葉を覚えて使うというわけではないく(あえて難しい言葉を使うのはむしろ頭悪い)、引き出しを増やしておこうという意味で。引き出しは多いことに越したことは無いと思っています。
まぁ、哲学に関する知識で日常会話のきっかけになったり会話が成立したりすることってほとんどないと思いますけどね。
歴史ロマンを感じるため/中二心を満たす
歴史の研究とかに意味がないなんて全く思っていないですが、普段の生活で直接役に立つものではないですよね。哲学も僕個人の心象は同じです。
でも、そこに漠然とあるロマンにはワクワク感を感じます。普段使うことはないような難しい言葉も、中二心をくすぐるワクワク感がそこにあると思っています。
最大の理由:趣味の楽しみを深くする
これが、僕がこういう類の本を読む最大の理由かなと思います。
こういう分野に出てくる単語はゲームとかでも見かけます。
FF14で出てきた「デュナミス」「エンテレケイア」という単語、この本にも出てきますが、その大まかな意味だけでも知っておくと「そういう意図か!」みたいな発見があります。
他にも、FF8のイデア。イデアという単語も出てきますが、その意味を知っておくと、憶測が広がります。
ゼノサーガの副題がニーチェだったりとかも、知っているといろいろ妄想を掻き立てくれます。
その想像が、開発者の意図通りでなかったとしても、考察を楽しむのも創作物の楽しみの一つで、こういう知識はそういった楽しみ方をする起点となってくれます。
良かった点
僕は専門家ではないので、感覚的にはなりますが、古代から現代までの思想家と彼らの考えの大筋(と関わる単語)、その繋がりを大まかに抑えるには十分なものじゃないかなと思います。というのも、読んでてすごく疲れるというほど事細かく無く、かといって内容薄いとも素人感覚ながら感じなかったからです。
また、十分な内容でありつつ、すごい読みやすい。
難しい単語はちょいちょい出てきますが、高等な学術書的な読みにくさというのはあまりない。(高校位の教科書的な難しさはあります)
図説の言葉に違わず、図が説明の補佐をちゃんとしてくれているのも読み易さを助けてる点かなと思います。
ネガティブな面
これを読むだけで、哲学者の考えが理解できるわけではないと思います。
"良かった点"には「大まかに抑えるには十分なものじゃないかなと思う」と書きましたが"大まかに"というのがポイントです。
大まかな像や雰囲気は理解できるが、詳細まで理解するには、それぞれ個別の書籍なり何なりが必要だと思います。
あくまで、全体像とキーワードとその概要の把握までがこの書籍のスコープかなと。
(なので、もう少し説明してくれないとモヤモヤする・・・みたいなところはちょいちょいある)
あと、図は良い働きをしてくれてるのが殆どですが、図のせいで1行7文字程度みたいなレイアウトになってるページもあり、逆に読みづらくなってるところもあるのはマイナスポイントです。
まとめ
哲学の知識を付けるという意味で、最初に手に取っても良いんじゃないかな?と素人目線で思う本です。深い知識を付けたいならば、本に載っている人名やキーワードを起点にすれば良いんじゃないかなとも思います。
あと、ゲームとか好きな人にもおすすめです。日常生活で不要な知識でも、思わぬところで楽しさを引き出してくれます。