ブラックフライデーで安くなっていたので購入&プレイ。ゆっくり消化しようと思っていたけど、気になるアニメをいっきに観てしまう感覚で、短期間で最後までプレイしてしまった。プレイ時間は自分の中での補完も含め25h程度。だけど、それ以上の充実感があった。
後述もするけど、ネタバレ厳禁な作品。ネタバレしないように感想を書いたつもりですが、ボーダーラインは人それぞれ。敏感な人はご注意ください。
- プレイするなら絶対にネタバレを見てはいけない作品
- よくわからない導入/序盤のストーリー展開
- しかし、そこでやめてしまうのはもったいない。続ければ段々匂う良作の気配
- 色んな名作のオマージュが随所にみられる。
- エンディングについても話したいけど、話したくもない
- 一方で、バトルパートもおろそかになっていない
- 点と点が繋がっていくストーリー体験をしたい人は是非プレイしてみてほしい
プレイするなら絶対にネタバレを見てはいけない作品
そういう作品ほど語りたくなってしまうものだけれども、ネタバレを見てしまうと価値が激減してしまう。なので、何度でも言います。興味があり、プレイする可能性があるなら、ネタバレを踏んではいけません。プレイ途中の人も、ネタバレを踏んではいけません。
おじさん・・・・お兄さんとの約束だぞ
よくわからない導入/序盤のストーリー展開
最初はどんな物語なのか全然わからない。唐突な人物紹介に、唐突な戦闘、唐突な会話。ロボットが出てきて、主人公たちは高校生で・・・ジャンルはSFジュブナイルという事は分かる。たくさんの主人公格がいそうなので群像劇という事も予想がつく。でも、それ以上は、面白くなるのかどうか、想像もできない。
しかし、そこでやめてしまうのはもったいない。続ければ段々匂う良作の気配
ゲームの進行は
・アドベンチャーパート:追想編
・戦闘パート:崩壊編
・アーカイブパート:究明編(イベントやキーワードの振り返りが出来るパート)
に分かれており、交互にプレイするスタイル。
追想編で物語を断片的に観測していくと、点と点が線になっていく・・・物語の輪郭が見えてくる。それが崩壊編の進行や会話イベントにもリンクしており、交互に進めていくと、物語の解像度が鮮明になってくる。正直、理解が追い付かないこともあるかもしれないけど、究明編で補完する事でぼけた部分も焦点があう。
そして最後には一本の物語としてクリアな姿を見せてくれる。
この断片的な情報が繋がっていく感じがすごく面白い。ストーリーの良し悪しだけでなく、この体験こそがこのゲームの真骨頂だと思うので、冒頭でネタバレを踏んでをいけないと繰り返したんだ。
よくある伏線回収とは違う体験ができる。この表現は、このスタイルのゲームだから出来るのであって、漫画やアニメ化は難しいだろうな・・・。ストーリー自体は再現できても、この体験は再現できない。
色んな名作のオマージュが随所にみられる。
SF映画・SFアニメを中心に、色んな作品をオマージュしているなと感じる。遊び心程度のオマージュから、設定の根幹に近くしっかり練られたオマージュまで。どれも雑ではなく、色んな作品に影響受けてるんだな・・・と感じる。やはりSF作品というのは作品感の繋がり考えるのも面白いな・・・と感じさせてくれる。これが良いアクセントになっている。
エンディングについても話したいけど、話したくもない
またまた繰り返すけど、ネタバレ厳禁。
なので感想として以下の2点だけ書いておく
・鬱展開ではない
・良い意味でのSFの不気味さの表現もある
一方で、バトルパートもおろそかになっていない
バトルパートはリアルタイムシミュレーションだが、もっと端的に表現するとタワーディフェンスを高度にしたようなもの。でも、どのロボット出撃させるか、どのロボットをどう強化するか、どのタイミングでどの武器を使うか・・・など、惰性にならないやりごたえが十分にある。少なくても、難易度ノーマルでALL Sランクを目指してプレイした僕にとっては。かといって、Sランクがすごくきついわけでもなく、上述した物語とそれを理解していく体験の妨げにもならない。
点と点が繋がっていくストーリー体験をしたい人は是非プレイしてみてほしい
バトルシステムも面白かったけど、上述したストーリー体験がこのゲームで最も重要なところ。SFが好きで、ジュブナイルも好きで、群像劇が好きで、断片的な情報が繋がった時の快感を味わいたい人は是非プレイしてみてほしい作品。
ただ、CGまで求めてはいけない。バトルはロボットが派手にドンパチやる演出は無くシミュレーション画面を見ているようだし、アドベンチャーパートも紙芝居+αくらいである。ただ、それも含めて・・・・いや、これ以上はネタバレになってしまいそうだからやめよう。