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【感想】立ち飲みご令嬢 1~3巻 --漫画キャラによる等身大な立ち飲みの楽しみ方

最近買う漫画は完結済みのものが多かった。一気に買ってしまえば、先が気になることもないし、次巻の発売日を気にすることもない。でも、BUTTERを買った時に、買えるのが電子書籍か怪しい中古品だけだった。紙媒体で欲しかったので、ちょっと後悔した。なので、完結済み作品に手を出さないわけじゃないけど、連載中のものも買っていこうって思った。

 

この漫画も「完結したら買おうかな」とか考えてたけど、考えあらため並走していく事にした。以下、既刊3巻(2023年10月時点)までの感想。

 

 

暮らしに取り入れたいと思う漫画

グルメ漫画の中には、自分の生活スタイルに取り入れたいと思うものもある。珈琲にこだわってみようとか、オーセンティックなバーに行ってみようとか。これもその種の漫画で、立ち飲みに行ってみよう、行ったことある人はまた開拓するのも楽しいかもなとピュアに感じると思う漫画。もちろん、酒飲める人が前提だけど。こだわり過ぎて気持ち悪い絵面になってたり、ギャグ寄りすぎな内容/デザインになってるとそうはならないけど、ポップさもある絵面で美味しそうに見える絵・表情、そしてが楽しそうにお酒を飲んでいる描写がそうさせるのです。

 

リアルにもある立ち飲みの楽しさ

・狭い自分のスペースでどうおつまみとお酒を組み立てるかを考える楽しさ
・オススメメニューや壁に貼られたメニューから、今日のプロセスを考える冒険
・たまーにあるその場に居合わせた人と絡む賑やかさ

漫画なので、もちろんリアルよりは強調されてるけど、少なかれリアルの立ち飲みにもある楽しさが漫画の中にも描かれている。これが、立ち飲みに行ったことある人間からすると、「そうそう、こういうことだよ」という共感を生んで、そこからワクワクする要因だと思います。

 


多少のうんちくや説明口調が良いスパイス

うんちくを語るだけの漫画ではないけど、主人公が美食家というのもあって、うんちくはちょいちょい書かれてます。うんちくってほどじゃないけど、説明口調みたいなのも。しかし、某漫画みたいな上から目線偉そうな感じではなく、立ち飲みを楽しんでる一環として溶け込んでいて、いやらしさはなく、良いスパイスになってる。

 

心でつぶやきたいフレーズ

太いストーリーの幹があるわけでなく、毎話同じような展開のルーチンの漫画です。少なくても今のところ。そういう作品の場合、ルーチンの美と言うべき何かがあると安定感とともに作品に特徴を与える思ってます。一言でまとめきれず、ルーチンの美なんてカッコつけた言葉で誤魔化したけど、その一種は定番フレーズ。同じグルメもので言うならドラマ版の「孤独のグルメ」における、「腹が…減った…」や「今の俺の腹は何腹だ…?」みたいなもの。声に出したいわけでは無いけど、心のなかでつぶやいて、心のなかでフフッとなるようなフレーズ。この漫画だと「乾杯あそばせ」「ごきげん酔う」とか。自分が男で高貴でもないという事を考慮から除いても、声に出すことはないけど、似たような状況の時に心のなかでつぶやいて、心のなかでフフッとなってしまう。

 

最後に

3巻までの印象は好印象。引き続きウォッチしていくリスト入です。