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【感想?】『すずめの戸締まり』のブルーレイ予約が開始したので新海作品全般のことを書いてみる

『すずめの戸締まり』のブルーレイ予約が開始されましたね。

早速予約しました。

『すずめの戸締まり』自体の感想書くとしたら、公開初週に劇場に足を運んだので時がたっていますし、繰り返し劇場に行ったわけではないので、ものが届いて見直してからにしようと思っています。

という事で、新海誠監督の作品全般についての感想というか雑記のようなもの書いてみようと思います。新海誠作品は昔から好きですし、初期作品から知っているので、少し思い入れもあったりします。

 

 

 

新海誠は初期の頃から好き

劇場公開作品と言う意味では原点は「ほしのこえ」でしょう。その頃から好きです。音楽や声優を除き、ほぼ新海監督一人で作ったインディーズ作品。公開も下北沢の小さな劇場でというものでした。その近くに住んでいなかったので、僕がしったのはDVDが出てからになります。
当時、まだオンデマンド配信なかった頃、たまたま近所のレンタルショップで見つけて、借りて観た時の衝撃は覚えています。

 

何が好きかって、やはり新海節

新海節という言葉はしばしばネットの海で見かけます。とりわけ固まった定義があるわけではなく、セカイ系のようなバズワードだと思っています。僕が思うのは、以下のような特徴で、それが新海作品が好きな理由でもあります。

こってりした、どこが小説や詩の一節のようなセリフ

何となく村上春樹とかの影響受けてそうだなと思う、こってりした修飾たっぷりの台詞回し。キャラのセリフというより、一人称の小説や詩の一節のような印象を受けます。登場人物がどのような感じ方をしているのか、情景すらセリフにしながら、濃厚に表現しています。


ピナクルが特に印象的な演出

クライマックスにむけて段々と盛り上がっていき、クライマックスで最高潮を迎える!
こんな感じが一般的なクライマックスへの流れかと思いますが、新海節というのは一極集中で盛り上げている印象が強いです。物語の終盤、クレシェンドがあり、段々盛り上がるのかと思いつつ気づいたらあっというまにクライマックスを通り越してピナクルになってる(ピナクル=クライマックス Of クライマックス)。そして、その短いピナクルに、物語の主題をこれでもかと凝縮する。そこにテーマ曲があいまって、まさにヤック・デカルチャー。それが終わると、急激なデクレシェンドで、アフターテイストの長いシングルモルトのような余韻が残る。

 

そんな新海作品も変化している

良くも悪くも、大衆受けするように変化してきていると思っています。特徴的な台詞回しも演出も最近の作品は平坦になってきた印象を受けます。例えるなら、「景色がキレイな道を抜けると、そこには絶景が!」から「舗装された気持ちの良いドライブコースの終点にある絶景」といった感じ。どちらが優れているというわけではないですが、後者は初期の新海作品が好きな人には少し物足りなく感じるかもしれません。ガツンとドカンとそしてきゅんとなるのを期待しているからです。
一方で、新海節がなくなった訳では無いです。そして、その平坦になったとはいえ巧いこと盛り上がりどころをつかみ見せてもいます。個性と商品性のバランスをがとれているというのがポジティブな感想です。

特異的な作品を除けば、この変化は「言の葉の庭」から見え始め「君の名は」で大きく転換していると個人的には思っています。この辺の変化も感じつつ観なおすのも良いものかもしれません。

 

おわりに

すずめの戸締まりのブルーレイ予約開始ということで書いてみましたが、書いてると過去の作品も含めて観たくなってしまいますね。
そのうち見返して、過去の作品の感想も整理してみたいなと思っています。