今年25周年のFainal Fantasy IX。
グッズの展開やリマスター版のセールなど、FF界隈ではちょっとしたお祭り事になっている昨今。
子供の頃何度もクリアしたし、解説動画なども見た事あるし、今更新鮮味はないかもしれない。でも、そういう前提知識を持ったうえで、もう一回触れるというのもアリなのかもしれない。
そんな思い付きで再プレイ。
考察しているわけでもないですし、ストーリーをなぞっているわけでもないです。でも、作品上の固有名詞やキーワード何かは出しているので、ネタバレに敏感な方はご注意ください。
プレイ環境・プレイ時間など
リマスター版をNintendo Switch 2でプレイ。
寄り道・隠し要素は裏ボスのオズマを倒すために必要なモノをプレイ。それ以外は、全く触れていないわけではないけど、気が向いたら少し触るくらい。リマスター版で用意されている便利機能やチート機能(ギルがMAXになったり、ダメージが9999固定にしたりする機能)は基本利用していませんが、オズマを倒すためのレベリング時だけHigh Speed Modeを利用。
こんなプレイスタイルで36h程度でした。
世界の描写が素晴らしい
プレイしていて、最初にすごいと思ったのは町やダンジョンの描写でした。リソースの制約が今よりも大きい時代のゲームですし、広大なフィールドやダンジョンを探索するゲームでもないので、プレイ可能な範囲という意味で町もダンジョンも小さいです。でも、"小さい"という印象を受けないんです。
全てとは言いませんが、重要な街やダンジョンに入る場合、(ムービー挿入を駆使しつつ)引きで全体像を見せて広大さを印象付ける。探索範囲は狭いものの、背景の描き込みはすさまじく、見えている範囲だけじゃないイメージを膨らませてくれる。探索は比較的すぐ終わりますが、でっかい世界を旅してるんだ・・・というイメージが強く残ります。
序盤だとリンドブルムに最初に訪れるとき・・・これを強く感じました。
低等身のキャラが感情豊か
FF7やFF8と違って低等身キャラにしたことは、この世代のゲーム機の処理能力を考えると一種の正解だったのかもしれません。
初代PSのゲームなので、後期の作品と言えど、CGの表現力もそんなにですし、細やかな表情も見えません(プレレタリングムービーは除く。これは今見ても素直にすごい)。でも、低等身でコミカルな要素もあるキャラの仕草やリアクションでそれを補っています。リアリスティックなキャラではないのでオーバーな仕草でも違和感を感じません。
3DCGの良さとドット絵から連なる表現力が上手くかみ合っているのがFF9だと思います。
すでにFF9を知っているからこその楽しみ
キーワードを意識して進めるストーリー
FF9は考察しないとわからないようなことも無くはないですが、基本的にこむずかしい作品ではないと思うので、何となくプレイするだけでもストーリーを楽しみ感動することが出来ると思います。子供の頃、何度かクリアしていましたが、こういうのをシンプルに楽しんでいたんだと思います。
でも、今回は「FF9の前提知識をもったうえで、プレイする」というのが僕のスタンスです。ストーリーの側面で言えば、FF9のキーワードである「命」「生きる意味」を意識してストーリーを楽しもうというスタンス。このスタンスがすごく良かったです。セリフや演出の重みが違う。序盤の村のダリでの黒のワルツがらみの騒動から、もちろん何も知らなくても盛り上がる場面だけど、言葉や演出の意味が重くなります。
同じように、FF9をすでに知っている人は、ぜひこのキーワードを意識してストーリーを進めてみてほしい。
成長ボーナスを意識したバトル
FF9のあんまり知られていない要素として「成長ボーナス」というものがあります。装備後の攻撃力等ではなく、基礎ステータスが強化される装備を身に着けてレベルアップすると、基礎ステータスの成長にボーナスがつくというものです。
この要素を意識するかしないかで、高レベルになると結構なステータス差が生まれますが、これを意識しないと後々困る(隠しボスがきつくなるとか)なんてことはありません。どちらかというと、アビリティと装備の性能(属性吸収とか)の方が大事なので。
でも、これを知っていると、装備更新で考えることが増えて、良い意味での複雑さ増します。アビリティ覚えたら「最強装備」ボタンを押すという単調な装備更新じゃなくなるのです。
今回、最強キャラを育成しようみたいなことはしませんでしたが、装備同更新するかを「装備の性能」「基礎ステータスのボーナス」「アビリティの取得」のバランスを取りながら考えるのは楽しかったです。
リマスター故の違和感は多少あった
リマスターされて綺麗になっている部分(キャラやUI)と、そうでない部分(背景)の差が違和感を感じることはありました。違和感なくプレイできるところが多いとは思いますが、リマスターされている所とそうでないところの差がすごく目立ってしまう場面がいくつかあります。
まとめ
初代PS後期のゲーム、古いゲームです。CGや操作感は古臭さを感じざるを得ません。でも、ゲームへのワクワク感は全く色褪せていません。そして、物語を知ったうえで、再度かみしめることでわかる重みもあります。再プレイ前提でもオススメできる名作でした。
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