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趣味中心の生活がしたい30代かつての少年。アニメ・ゲームが好き

【感想】ユニコーンオーバーロード 完成度がめちゃくちゃ高い英雄譚

ユニコーンオーバーロード - PS5

 

発売前から興味は持っていたけど、FF7リバースや百英雄伝など、他にもやりたかったゲームが多い時期だったので少し遅れてプレイスタート&クリア。かなり面白かったのでその感想。

 

ネタバレはしないように配慮していますが、匂わせはあるかもしれないので、ネタバレに敏感な方はご注意。

 

 

 

 

 

 

 

プレイ時間/プレイ環境

プレイ時間は45時間くらい。
難易度ノーマル、サブクエストは多分全部やったけど、収集要素みたいなものはコンプしていない。

セーブスロットが多いという理由でPS5でプレイしたけど、そんなに使わなかったので、よっぽどSwitch版でも良いかもしれない。

 

これは英雄譚

反乱を起こされ、逃げ延びた王子が成長し、家臣や新たな仲間たちと解放の旗を掲げる。王道は王道なんだけど、少年漫画的なストーリーというより、英雄譚と感じた。(ここでの英雄譚とは、単に英雄の物語というだけでなく、英雄を称えるという意味で使ってる。)なので、少年漫画的な演出を求めていると、少し物足りなさは感じてしまうかもしれない。ただ、架空のファンタジーな世界ではあるけど、歴史をなぞっているようなロマンはある。ファンタジーに抵抗はなく、古代ギリシャやら何やらの偉人伝や英雄譚が好きな人にはツボだと思う。

 

仲間の個性がしっくり来るし、深堀りも妥当

最近やったゲームの百英雄伝と比較すると、すごい納得感があるキャラ設定。百英雄伝ほどではないにしても、そこそこな数の仲間がいるけど、傭兵だから勝ち馬に乗るとか、仕方なく屈しているけど領民想いな貴族を主人公が解放してとか、仲間になる根拠が妥当。すごく納得感がある。なので、愛着も湧きやすく、サブクエストやサブイベント(キャラ同士の親密度だ開放される会話イベント)によるキャラ設定の深堀りも楽しい。

 

完成度が高い戦闘システム

マス目の概念がないフィールドでリアルタイムに部隊を動かし、敵とぶつかったら戦闘が発生する。戦闘はキャラごとに予め決めておいた作戦に従い自動で行われる。

つまり部隊編成をし作戦を考え装備を整える準備の段階と、リアルタイムで敵の動きを見て部隊を動かす段階の2つに大きく分かれている。

これが一見複雑そうに思えるリアルタイムな戦闘をプレイしやすくしている(戦闘中ポーズも可能というのもあるけれども)。キャラ・部隊ごとの戦闘スタイルは準備フェーズで作り込み、戦闘は敵の動きと時間制限やギミックに注力すれば良いからだ。

かといってそれぞれが単純というわけでもなく、装備・作戦・部隊編成次第では同じステータスでも強さや得手不得手が大きく変わる。戦闘も、着実に制圧していたつもりが、進行が遅く、時間制限ギリギリなんてこともざらにある。

注力すべき点の分散、分散させた中での奥深さ。もちろん、作業に近い場面もあるけれど、移動含めた戦闘は早送りできたり、会敵した時の戦闘シーンはスキップ出来たりと、ストレスフリーにプレイできる気遣いもある。

非常にバランスが良く完成度が光っていた。

 

 

難易度とロマンを追求したい気持ちのバランスもよい

難易度ノーマルだと、強敵に苦戦することもあるけれど、詰んでしまうみたいなこともなく、強い部隊を率いる気持ちよさと、強敵に勝ったときの達成感を両方味わえた。
そして、それに加えて、ロマンの追求も両立できた。
ここでのロマンというのは
・ネームドキャラだけで部隊編成
・関係性の深いキャラは同じ部隊にしたい(例えば、幼馴染は同じ部隊にしたいとか)
みたいなこと。

べつに関係性の深いキャラを同じ部隊にしても兵力メリットはないし、ネームドキャラではなく無名の傭兵を雇ったほうが良い部隊できそうなときもある。

でも、ネームドキャラだけで部隊編成したいんだ。仲間同士の関係を妄想しつつ、ロマン部隊にしたいんだ。適当にやりすぎると無能部隊ばかりになるかもしれないけど、少し部隊のコンセプト考えつつ、ある程度ロマンに編成に傾けてもノーマル難易度ならなんとかなる。

 

CGには期待するな。でもフェチは詰まってる

CGは、もちろん雑ではないんだけど、期待しない方が良い。というか、このゲームの真価はそこではない。表情も動きも多くはないし、戦闘も技の動きこそあるものの、それ以外は立って揺れてるくらいだし、それはドラマパート(会話シーン)も同じ。

一方で、そんな表現が豊かとはいえないCGだけど、あらゆる方面に向けてフェチな要素を備えている。巨乳から控え目な胸まで、スレンダーな太腿から肉付きの良い太腿まで。さらに大柄女性やケモナーといった要素も。男性キャラで言えば、ゴリマッチョから細身の二枚目まで。いろんなフェチが詰まってる。

でも、表現が豊かでない立ち絵なのに乳揺れ強調など、フェチの部分が目立ちすぎて違和感になってしまったている部分はある。

 

まとめ:今のところ今年No.1のゲーム

思い入れ補正抜きで考えれば、今のところ今年No.1のゲーム。ストーリーの出来も、ゲームシステムの出来も、ゲーム体験の新鮮さも、総合的なバランスも非常に良いゲーム。

ただ、ゲームシステムこそ、このゲームの真価だとも思うので、難易度はノーマル以上でやるべきだと個人的には思う。なので、万人に薦めたいというより、「(戦略)シミュレーションみたいなゲームに抵抗感が無い人」に薦めたいゲーム。