趣味ログ

趣味中心の生活がしたい30代かつての少年。アニメ・ゲームが好き。

【感想】レジェンド・オブ・ドラグーン ーー子供の頃倒せなかった隠しボス”魔老ファウスト”を、今倒すんだ

子供のころ出来なかったゲーム体験というのはたくさんある。お小遣いが足りずに買えなかったゲーム、子供のころは面白さがわからなかったゲーム、子供には難しくてクリアできなかったゲーム。レジェンドオブドラグーンは僕にとって、「難しくてクリアできなかったゲーム」だ。正確に言えば、全クリはしたものの、隠しボスまでは倒せていなかった。

そんなレジェンドオブドラグーンがPS +のクラシックカタログにあったのでプレイ。一気にプレイするというより、レベル上げなどをコツコツやりながら、長い期間をかけて裏ボスまでクリア。

物語を沿って語るスタイルではないですが、ネタバレ要素はあるのでご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プレイ時間

PS5でプレイ。クリア時間は50h+α。攻略サイトはスターダストというアイテム収集の時だけ見ました。
この+αは、後述しますが、巻き戻し機能を活用してるので、その分です。


壮大な歴史的世界観の王道ファンタジー

一万一千年前、人間と知能と魔法の力で優位に立つ有翼人との間で戦争が起きた。人間はドラゴンを使役し、その力を行使する7人のドラグーンが先導し、戦争に勝利した。
その過去も伝説となった現代、サンドラ帝国の侵攻により、バージル公国との間で戦争が起きる。その最中、突如現れるドラゴン、さらわれる幼馴染。巻き込まれる形のきっかけではあるものの、主人公は侵略に対抗するという形で、協力していく。そして、覚醒するドラグーンの力、徐々に明らかになる伝説を発端とする陰謀。彼らの旅は世界の命運がかかる旅へとなっていく・・・。

と、王道ファンタジーものです。ファンタジー好きには好きな題材だと思います。一万一千年前から連なる物語の設定もしっかりしており、現在やっても楽しめるストーリーだと思います。

一方で、歴史の背景とは別で、狭いと感じてしまう世界です(地理的な)。訪れる街は少なく、プレイヤーが散策可能な範囲が狭いので、こじんまりした印象を受けてしまいます。

そして、サブキャラの少なさ・描写の少なさもこじんまりとした印象を感じてしまいます。メインキャラクターが物語の主題なのはわかりますが、それ以外のモブキャラが空気です。世界の命運をかけた戦いなのに、主人公達だけで頑張ってる感が出てしまってます。世界の危機なんだから、味方国家の軍のバックアップとか、もっとあってもいいじゃん・・・思ってしまいます。その辺の厚みがない部分は、ちょっと惜しい。

 

挿入ムービーは目を見張るものがあるが、それ以外は・・・

FF8と同時期のゲームですが、挿入ムービーについてはFF8より綺麗かもしれません。フォトリアリスティックではないゲームとすれば、現代で見ても十分綺麗です。

しかし、それはプレレタリングの挿入ムービーに限りです。

それ以外のCGは、当時すごいと感じていたことは覚えていますが、今見ると雑です。これは現代と比較してというより、同時期のゲームで同じくらいの等身で描かれたFF8と比較しての話です。低ポリゴンのCGとテクスチャの組み合わせが、キャラのカッコよさも可愛さも表現できていません。

なので、フィールドや戦闘のCGは3DCG黎明期のものとして、期待してはいけません。


難易度は高め

難易度は高めのゲームだと思います。

基本的には素早さベースのターン制のバトルで、攻撃するとSPがたまり、SPが一定以上になるとドラグーンに変身して戦えるといったシンプルなものです。一方でアディショナルという特徴的なシステムがあります。

通常攻撃=アディショナルなのですが、これはタイミングよくボタンを押すとコンボが決まっていき威力もSPのたまり具合も増していくというものです。

コンボ数・タイミングや威力倍率などは設定するアディショナル技によって違い、序盤に覚えるものは1,2回ボタンを押すだけのコンボだったのが、高威力な技だとコンボ数も増えていき、タイミングも難しくなっていきます。難しいので途中で失敗しがちですが、失敗すると威力は出ません。だからと言って、低レベルから使える技だと、成功しても弱い。

このポイントが難易度を底上げしていると思います。僕は、このアディショナルに慣れるために巻き戻し機能を活用していました。失敗したら巻き戻す・・・短い時間で反復することで慣れていくんです。

 

これ以外にも難易度を高めている要因はいくつかあります。

魔法はドラグーンになっている時しか使えない。アイテムは32個しか持てない。ボスが強めに設定されている。取得経験値が少なくレベリングが億劫。

これら諸々含めて、難しめなRPGだと思います。ですので、「やりごたえのあるRPG」を求めるタイミングで手を出すのが吉だと思います。

 

いざ倒すぜ、隠しボス魔老ファウスト

ここからは、僕が隠しボス"魔老ファウスト"を倒すためにとった行動です。やっぱり、このゲームをプレイして、一番感慨深かったのは隠しボスを倒したこと。ちょっと詳し目に触れたいと思います。

 

下準備①:スターダスト集め

魔老ファウストを倒すためにはスターダストという収集アイテムをすべて集めて消幻石という特殊アイテムを入手する必要があります。スターダストを攻略情報なしで集めきるのは非常に困難・・・ここは攻略サイトに頼りました。

 

下準備②:闘神の極みの入手

Disc2のダンジョン”幽霊船”で入手できるアイテムです。このアイテムはアディショナル入力をデメリットなしで自動にすることができます。

幽霊船にはクリア後に戻ることができないので、ストーリー進行途中で取っておく必要があります。そして、この入手方法が厄介です。

暗証番号付きの宝箱の開錠を5回達成すると入手できるのですが、ヒントのある場所と宝箱の場所が離れており、往復すら億劫です。しかも、暗証番号を間違えたら戦闘が始めるので時間も食う。かといって、ヒントがわかれば必ず開錠できる類のものでもないのです。

僕は、卑怯ですが、PS5の巻き戻し機能を駆使して入手。これがなければ、数時間か・・・もっと入手に時間を要していたと思います。

 

下準備③:レベリングと金策

このゲームには(多分)効率的なレベリングも金策も存在しません。

運に頼って固定ダメージアイテムを入手し、運に頼ってレアモンスターとエンカウントし、固定ダメージアイテムで倒すという方法はありますが、結局運次第で効率的ではありません。

地道なレベリング・金策も、一回の雑魚戦闘で得られるお金は数十G程度、経験値も中盤以降は1回のレベルUPに1~2時間は雑魚を狩らないといけないといった具合です

こんなどっちもどっちの選択肢の中、僕は後者を選択し、Disc4でいけるデス・フロンティアで地道な作業をしました。理由は、目標レベルが30後半でデス・フロンティアでもギリ適正といえなくもないレベル(デス・フロンティアのレベルが低すぎない)、図のサボテンのようなシンボルの敵は固定で2体出て習得するお金が安定し、低確率ではあるもののドロップアイテムが50Gで売れ、かつ厄介な敵ではないためです。

ここで、今日は30分だけ・・・といった具合にコツコツとレベリング・金策をしました。

 

ステータスと装備

魔老ファウストは魔法攻撃と魔法防御が非常に高いボスです。なので、防御面は魔法防御面最重視しつつ、物理攻撃の強いメンバー&回復役という構成です。
そして、序盤から入手可能ではあるものの10000Gとこのゲームでは非常に高額なアイテム”伝説の兜”を1つ金策の成果として入手しています。この伝説の兜は魔法防御最強の装備で、メンバー分あればファウスト戦はヌルゲーと化しそうですが、そこまで金策するモチベーションがありませんでした・・・。

  • ダート:


    魔法防御はアルバートに比べれば高めなので、伝説の兜は装備させず、ドラゴンヘルムでHPの最大値を上げることでカバー。その他装備は魔法防御重視。主人公なので外せませんが、物理アタッカーとしても優秀なので問題なし。

  • アルバート


    攻撃力は高いものの、アディショナル入力が難しいので”闘神の極み”を装備。魔法防御が低いので伝説の兜で魔法防御をがちがちに高めています。アルバートを選んだのは、攻撃力もさることながら、魔法:フラウアストームで被ダメージを3ターン半減できるため、防戦に徹する時も事故が少ないと考えたからです。

  • ミランダ:


    回復役です。もともと魔法防御が高いですが、魔法防御を重視しつつ、自属性の耐性を上げています。回復役は魔法防御が高ければほかのキャラでもよいと思うのでメルも候補にあがりますが、ミランダを選んだのは見た目の好みの問題です。
そして決戦、ここまで準備すれば臆することはない

この構成で挑み、やばくなる前に回復、やばそうなら防御・防御バフ・・・と冒険しない戦いをした結果、苦戦することなく勝てました。昔、適正レベル50とか攻略本か何かで見た記憶はありましたが、しっかり対策練れば比較的低レベルでも行けますね。昔のゲームの、傾向を知り対策することで低レベルでも攻略ができるところ、好きです。


まとめ

確かに、今プレイすると雑な面もありますが、王道ファンタジーとして現代でも十分楽しめました。子供の頃倒せなかった魔老ファウストも倒せて満足です。
おすすめしたいゲームではありますが、難しめのRPGではあるので、やりごたえのあるゲームを求めている人向けです。