フランス語わからないので、なんちゃらエクスペディション33とずっと読んでいるゲーム。実はニンテンドーストアでSwitch2 が当選し(3回目の抽選)マリカもしたい、仕事も暇な時期じゃなかったので、本当はゆっくりプレイするつもりでした。でも、これ、だらだらプレイするゲームじゃないなと思い、少しペースを上げてクリア。その感想。
物語の根幹や考察要素などは触れませんが、敏感な人にはネタバレかもな要素はあるのでご注意ください。
- プレイ環境等
- あらすじ
- ダークな雰囲気が全体を包む
- プレイヤーの努力が必要な濃厚なストーリー
- バトルは難しいけど達成感が大きい ※エルデンリング等でもパリィとかすごく苦手な僕基準
- 寄り道要素は高難易度 ※エルデンリング等でもパリィとかすごく苦手な僕基準
- システムは不親切
- まとめ
プレイ環境等
PS5でプレイ。プレイ時間は50h弱。
本当はストーリー本筋だけなぞるくらいにするつもりだったけど、それではゲーム体験として中途半端だったので、ストーリーや設定の補完になりそうな寄り道要素もいくつか。
あらすじ
ルミエールという町から海を挟んで遠くに見えるモノリス。そこに謎の少女が毎年数字を描き、その年齢になった人は抹消される。人類も何もしないという訳ではなく、毎年遠征隊を派遣するが、この運命を覆すには至らない。
現在描かれている数字は34。まもなく33が描かれ、34歳の人々は抹消され、第33遠征隊が出発する。死の運命に抗うために。
ダークな雰囲気が全体を包む
日本のRPGの影響を受けたと聞いていたけど、その言葉を鵜吞みにしてしまっていると、気圧されしてしまいます。「日本のRPG」と聞くとFFやドラクエ、テイルズなんかを思い浮かべてしまいがちですが、そういうものとは少なくても雰囲気は似つきません。前述の作品でも暗めの雰囲気の作品もありはしますが、そういうのとも違います。
登場する敵キャラ,NPC(敵含む),フィールドも、美しくも不気味な印象を受けます。そして、ストーリーは終始重たく、ほのぼの要素なんてものもほぼない。人の営み的なものもすごく限定的で、それらが相まってダークな雰囲気となっています。
ホラーではないけれども、苦手という人はいるかもしれません。(ダークソウルやエルデンリングみたいな雰囲気が大丈夫な人は問題ないと思います)
プレイヤーの努力が必要な濃厚なストーリー
基本的に一本道のストーリー(エンディング分岐はあり)ですが、濃厚です。
とりあえずストーリを進めるだけでは、大枠すら把握できない・・・という程ではないです。しかし、しっかりと世界観・設定や登場人物の関係を読み解くのには、結構な労力が必要と思います。成り行きストーリをなぞるだけでなく、必須ではないもの含めた節々の会話、フィールド(寄り道要素含む)に散らばっているフレーバーテキスト、それらを紡いでいく必要があるのです。
なので、ストーリーを楽しむのであれば、「考察」とまではいかなくても、注意深く会話等を見ていく意識が必要です。
そして、エンディングは複数ありますが、どれも大団円ではありません。悲壮感に溢れ、それを見て、プレイヤーがどう感じるか・・・救いがあると感じるのかどうか・・・そこまでプレイヤーが考えてのストーリーです。
バトルは難しいけど達成感が大きい ※エルデンリング等でもパリィとかすごく苦手な僕基準
ターン制リアルタイムRPGと謡っていますが、「リアルタイム」のところが難しい。
基本的に素早さベースのターン制コマンドバトルですが、スキルを使う場合、タイミングよくボタンを押すと強力になります。この「リアルタイム」要素は、そんなに難しくありません。
難しいのは防御時です。敵の攻撃に合わせてボタンを押すと、回避またはパリィ(及び反撃)が出来ます。そのタイミングがすごくシビアで、かつ目安になるUIもなく敵のモーション頼り。加え、ディレイ攻撃みたいなフェイントチックなこともしてきますし、コンボ攻撃のような初見殺しに近い行動もとってきます。そして、この回避・パリィ前提な設計がされており、防御・回避しないと一撃で倒されることもしばしば・・・。何度も繰り返し、慣れていくしかない・・・。
※いわゆるノーマル難易度であるエクスペディショナー プレイ時。
ただ、難しいだけで、ゲーム体験としては面白いバトルです。パリィが上手くいったときの気持ちよさもありますし、特殊な敵のギミック的なモノを解いたり、戦い方を工夫して乗り越えていく体験は非常に濃いです。
寄り道要素は高難易度 ※エルデンリング等でもパリィとかすごく苦手な僕基準
普通に物語進めるだけでも難しめではあるのに 、ストーリー補完になりそうな寄り道要素は高難易度であるものが殆どです。特にレベリングをしていない状態で進めたうえで、ラストダンジョン手前の育成状況で行こうとすると、歯が立たないレベルで非常に苦労すると思います。でもこれらの寄り道要素は物語を咀嚼するうえで押さえておきたい。しっかりレベルを上げ、スキルを取得し、戦術に合わせたスキル設定・装備設定をして挑んでギリギリです。
あくまで僕のプレイスキルが前提にありますが、ストリーモード(いわゆるイージーモード)にすれば楽だったかというと・・・その限りではありませんでした。いわゆるノーマル難易度であるエクスペディショナーでプレイをしていましたが、どうしても倒せない裏ボス的存在に対し、ストーリーモードで妥協しようとしました。が、確かに楽にはなるものの、それで勝てるほど甘くなかったのです。ストーリーモードに切り替えただけでは歯が立たいボス、それならいっそのこと、とことん育成してノーマルモードで倒してやろうと決意。いつのまにかレベルカンストしていました。
ただ、レベルカンストしても明確なビルド戦略(武器強化・パラメータへのポイント振り分けといったキャラの育成・装着するスキルの選択)がないと歯が立ちません。Lv上げ以外の具体的な対策を攻略サイトで見るも、アップデートのせいか(もしくは自分がトレースしきれていなかったせいで)、それでも倒せず。最終的には攻略サイト参考にしつつ、自分で戦術/ビルドを組みなおし、試行錯誤の末やっとこさ倒せました。
試行錯誤の過程も面白かったですし、裏ボス的なモノを倒した時の達成感も大きかったのですが、ここまでやると、その後の最終幕はヌルゲー状態でした。何となくLvが上がってしまったのではなく、自分の意志で高難易度に挑む前提のレベリングしたので 、ゲームバランスに文句言うつもりはありませんが・・・二週目ないし、エンディング後直前データをロードしてやり込んだ方が良かったかもしれません。僕のこの物語の最終幕は音楽と演出はクライマックスだけど、バトルは消化試合でした。
システムは不親切
50hくらいのプレイ時間でクラッシュ一回。もし、もう少し頻発しても、オートセーブが頻繁に行われるので、ダメージは少ないと思います。ただ、そのセーブ機構がネック。このゲームはオートセーブだけで、任意のセーブが全くできません。いつでもセーブできるわけではない、という事ではなく、全くないのです。
このイベントはもう一回見返したい・・・とかで複数セーブをすることが出来ないのは、個人的にストレス。前述したとおり、節々の会話なんかを紡いでいかないと把握できないことも多いため、任意セーブができないのは非常に痛いです。
エンディング分岐も、オートセーブがいくつか履歴として残っている中、オートセーブで履歴が上書きされる前に、丁度良い時間のオートセーブを選びロードしてやらないと、もう一週プレイする必要があります。
まとめ
バトルもストーリーも噛み応えのあるゲームですが、難し目でストーリー雰囲気もダークで重いです。心がニュートラルな時にやるゲームかなという印象です。そういう重ためのゲームなので、面白かったけど、2週はいいかな・・・(なので一週目で寄り道もがんばった)。