友情破壊ゲームとして名高いドカポンシリーズ。
公式のガイドライン(配信ガイドライン)にも「ゲームの途中で嫌な気分になったり、ケンカをしても、ゲームがおわったときには必ずみんなで「楽しかったね」と言い、ずっとお友達でいること」とあるくらいにはギスギスしがちなゲーム。
僕がはじめてプレイしたのはSFCのドカポン 3・2・1。小学校当時、友人が持っており、友人兄も含めて結構遊んだ記憶があるけど、友人×友人兄の喧嘩までがセットだった。
面白いゲームではあると思うけど、マリオパーティー,桃鉄や人生ゲームに比べるとマイナーで、かつしっかりプレイしようとするとヘビーなゲーム。ゲーム配信も少なく、誰かを誘うにしてもハードルが高すぎる。
でも、ドカポンを久しぶりにやりたい欲求が限界に達し、1人 VS COM3人でプレイしてみた。選んだのは怒りの鉄剣です。
ドカポンとは
桃鉄などと同様のすごろくベースのゲームで、最終的にお金(資産)をたくさん持っていた人が勝ちというもの。
ドカポンならではの特徴は、RPG要素です。何も無いマスに止まると敵キャラとのバトルが発生し、勝つと経験値やお金がもらえる。
それを繰り返しプレイヤーキャラのLvを上げ、装備や魔法、アイテムを整える。そして、強敵/ボスキャラに占拠されている町(画像の「エフリカ」や「エイジャ」のように敵っぽいシンボルがある町)に止まり、ボスを倒して報酬をもらう・・・、というのが基本スタンスです。
桃鉄で言えば、物件購入が「強敵を倒して町の解放(画像で言うエフリカの解放)」で、目的地到着が「ボスキャラの討伐(画像で言う所のエイジャの解放)」といったところでしょうか。
しかし、それはまだドカポンの本質ではないと僕は思っています。ドカポンの本質は足の引っ張り合いです。先述したように身に着けた力で他プレイヤーを妨害する。他プレイヤーの妨害こそドカポンの真骨頂。
同じマスにプレイヤーがとまるとプレイヤー同士のバトルが発生し、勝つと相手から何かしらを奪える。直接対決でなくても妨害手段が豊富。この「相手を蹴落としてなんぼ」というのが友情破壊ゲームの所以であり、ドカポンの面白いところだと思います。
1人プレイ所感
プレイの前提
ドカポンシリーズは魔法使いが無双しがち・・・というイメージが強かったので、自分もCOMも魔法が得意なキャラは避ける(自分が選んだのはマスコットっぽい上記キャラクター。名前は「ひかりのせんしX」)。そして、難易度(?)は上級者用を選択。
モードは、ストーリーモードか決めた期間で競うモードか選べますが、今回はストーリーモードを選択。ストーリーモードといっても大層な物語があるわけではなく、設定される目的を達成していき、ラスボスを倒したら終了というくらいです。
プレイ結果
圧勝です。後述もしますが、COMのプレイが弱すぎました。いっちょ前に妨害はしてくるものの、勝つための行動を取らないんです。
また、先の画像(クリア時の成績)に表示がある通り、クリアまで70週でした。ドカポンは1ターン=1日なので、490ターンです。桃鉄で言えば40年越えです。もう少し効率よくプレイすることもできたと思うので、50週くらいで出来たかもしれませんが、それでも結構なボリュームです。
特に後半は、COM同士の不毛な足の引っ張り合いが多くなり、結構グダグダしていました。
一方で楽しめなかったかというと、そうでもありません。ドカポンのシステムは十分楽しめましたし、無双する気持ちよさはありました。
ただ、ひりつきが足りなかっただけで・・・・。
COM対戦の良いところ/難点
- 良いところ
リマスター版の怒りの鉄剣には倍速機能があり最大5倍速まで対応しています。特にCOM戦では、プレイヤー同士の会話もないため、この5倍速モードを重宝します。またCOMは強くないので要領があまり分かっていなくても、ゲームとして成立すると思います。
また、先述のとおりシステムは楽しめます。そして、要領分かってる人には無双する楽しさもあると思います。 - 難点
先述した通り、いっちょ前に妨害はしてくるものの、勝つための行動かと言われればイマイチです。相手としては物足りないし、意味のない遅延行為のような行動を繰り返しグダグダしてしまいます。桃鉄等に比べて、妨害手段も多いので、COMのAIも少し複雑になるのはわかるんですけどね・・・。
さいごに
1人プレイでも楽しめるけど「システム」を楽しむのであって「ひりつき」は楽しめない。あたりまえですが、やっぱり誰かとやってこそゲームですね。。。
僕の周りの人をこのゲームに誘うのは結構ハードルが高いですが、周りに桃鉄なんかをやる人がいるのであれば、プレイするゲームの選択肢に入れるのはアリだとおもいます。それくらいすごろくベースのゲームとして面白いシステムです。
あと、ゲーム実況者界隈で少しはやってくれると嬉しい。桃鉄の配信とかは結構見てたので、きっとドカポン配信も楽しいはず・・・。