ふと入ったレコードショップで懐かしいCDを見つけた。
RAG FAIRの「ラブラブなカップル フリフリでチュー」。ジャケットに張ってあるシールからレンタル落ちとわかるCD。実家の物置を探せば絶対にあるCDだけど、懐かしさで買ってしまった。安かったし。
僕らが小学生~高校生の頃、間違いなくTVは娯楽の第一線で、ゴールデンタイムのバラエティも盛んだった。「学校へ行こう」「めちゃイケ」、そしてRAG FAIRが有名になるきっかけとなったであろう「力の限りゴーゴゴー」。「力の限りゴーゴゴー」は僕も大好きだったし、特にRAG FAIRが有名になるきっかけとなった「ハモネプ」というコーナーが好きだった。
ハモネプは学生・若者がアカペラのパフォーマンスを披露・競うコーナーだった。当時は浸透していなかったボイパ/ヒューマンビートボックスを世間一般に浸透させたのも、同コーナーだったと思う。
そんなハモネプを見て学生生活を送っていた僕は、当時は特にキャッチだーったボイパにハマった。見よう見まねで練習して、ちょっとは出来るかな?となっていた。
そうなると、アカペラのグループを組んでみたくなる。
僕は友人に声をかけた。何人か集まった。その友人の伝手で、音大目指すような子も入ってくれた。男女混合のグループ、アオハルだった。
TV出演や大会目指すでもなく、文化祭に出れたらな位のモチベーションでやっていた。もちろん僕の担当は基本ボイパ、時々コーラス。でも、そのボイパのせいで事件が起きる。
「グループから抜けてほしい」
僕は発起人だ、何故なのか聞く権利くらいはあるはずだ。
「ボイパは不要、これからは声だけで勝負したい」
これからも何も、挑戦や勝負なんて今までしていないじゃないか。
「コーラスも、今のメンバーで十分」
オブラートに包んでくれてもいいじゃないか。
僕は後にやってくる追放ブームをかなり先取りして追放されてしまった。
みんなも悪人ではないし、ざまぁできるスキルセットが僕にあったわけでもない。僕だけが先走った熱量を持っていたのかもしれない。だからラノベや漫画のような挽回エピソードなんて生まれるはずもなく、ただ追放されたという事実だけが残った。
アオハルだったと書いたけど、黒歴史かもしれない。
アオハルっぽい思い出も、追放された黒歴史も、だいぶ昔の話。それを酒の肴にして、憤慨することなく、僕は飲んでいる。それ位には僕も大人になれているのかもしれないし、シュビドゥビスパッパという「ラブラブなカップル フリフリでチュー」の陽気なスキャットがそうさせてくれているのかもしれない。
