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趣味中心の生活がしたい30代かつての少年。アニメ・ゲームが好き。

【感想】丘の上の洋食屋オリオン / 丘の上の洋食 はなむけのひと皿

丘の上の洋食屋オリオン (角川文庫) 丘の上の洋食屋オリオン はなむけのひと皿 (角川文庫)

 

社会人の多くが苦しむ年度はじめという時期もあり、ヘビーな本はあまりって感じがあった4月、Kindle unlimitedの無料対象で軽く読めそうな本を物色。そんな感じで読んだ2冊。



発売日的には無印→”はなむけ”の順だけど、適当にダウンロードしてたのでそれを知らず、2作目→1作目の順に読んだ。ただ、この順番でも何も問題ない。

レストランの人間が中心の物語ではなく、各章に独立した主人公がいて、共通の舞台として洋食屋オリオンがある・・・というような構成。洋食屋オリオンは、この小説における、舞台装置なのだ。こういう構成で、かつ舞台の必要な設定や背景は各章毎に描写されるので、どっちを先に読んだって置いて行かれることはない。

 

 

そして、各々の物語は大層な展開とかがあるわけではないけど、オリオンという場で、振り返ったり向き合ったり、最後には少し前向きに。それが、2作が共通する印象。

2作目のタイトルに「はなむけ」という言葉が使われているけど、「はなむけ=踏み出す人に向けたもの」と辞書通りの意味で捉えるのであれば、1作目もはなむけ要素が結構ある。 なんやかんや新しい環境に移っていく、その場にオリオンの一皿があるという感じ。なので、2作目のタイトルで特定の性質の物語を集めましたというより、ナンバリングのイメージの方が近かった。どちらか読んでた気に入ればもう片方もという感じで◎。

 

新しい環境に移っていくという事は、そこに別れがあるケースもあるという事。もちろん”死”というものも含めて。そういった点で、ピュアに”ポップで爽やかなもの”を求めてる人の期待には逸れる部分あるかもしれない。でも、暗いだけの話ではないし重た過ぎることもないので、かるい気持ち手に取ってよい本だと思う。(良い意味で)