9月になってもまだまだ暑い。土日のどっちかは出かけようと心がけている僕ですが、こうも暑いと、そんな心がけを無視してステイホームエリートになってしまいがち。ただ、何もせず惰眠をむさぼるのはもったいないのでせっかくならゲームと、前々から興味がありセールが重なっていたトライアングルストラテジーに手を出しました。
ストーリーをなぞるような感想ではありませんが、ネタバレは含まれますので、ご注意ください。(行間あけて本文)
- プレイ時間・プレイスタイル
- システムに新鮮味は少なめ
- ストーリーは戦争史。真エンディングルートだけセレノアの物語
- 戦闘は難しいわけではないけど、ある意味で重ため
- やり込み要素は”ほぼ”ストーリーだけ
- まとめ
プレイ時間・プレイスタイル
難易度はノーマル。
1週目は攻略サイトを見ずに30h程度。
2週目は攻略サイト見ながら、見たことあるストーリーはスキップしつつ、真エンディングめざして20h。スキップしてるのにこんなにかかったのは、金策とかしていたせいです。
4つエンディングはあるようなので全部見ようと思ったら、ストーリースキップ駆使しつつ、60~70h程度でしょうか?セーブポイントに留意すれば周回する必要のないエンディングもありますし、3週目以降は金策等に時間を取られることも無いと思うので。
ちなみに、Nintendo Switchでプレイしましたが、ロード時間・カクツキのようなものは気にならず、ストレスフリーでプレイできました。
システムに新鮮味は少なめ
もちろん、何かのパクリという訳ではないですが、SFC/初代PS時代にあったSRPGのプレイフィールと似ている気がします。新鮮味は少なめで、むしろ少し懐かしさを感じるかもしれません。
ストーリーは戦争史。真エンディングルートだけセレノアの物語
塩を発端とする戦争をテーマにした、派手な展開はない戦争史です。プレイヤーは、戦争という状況下で選択を迫られます。腑に落ちる選択ばかりではなく、スパロボで宇宙ルートか地上ルートかを選ぶようなものではありません。そのため、ゲーム・ストーリー自体は良質と感じつつも、私はずっともやもやした気持ちを抱えながらプレイしていました。特にエンディングではそのもやもやが顕著です。一週目のエンディングでは、仲間を切り捨てなければならず、その結果は妥協にしか感じられませんでした。戦争や政治ではきれい事ばかりではないと理解していても、もやもやが残るエンディングでした。
そして、キャラクターへの愛着が、もやもやをさらに深めています。ドラマパートのボリュームが多く、キャラクターのサイドストーリーも充実しているため、愛着が湧きやすいのです。しかし、そんなキャラクターと異なる道を進む展開は、物語として良いか悪いかは別として、心に引っかかるものがありました。
さらに、主人公に主体性がないように感じられる点が、もやもやの決定打となりました。ゲームシステム上、分岐の選択はプレイヤーが単に選択肢を選ぶのではなく、「仲間を説得」→「多数決」という流れで決まります。一見、皆の意見を聞く主人公のようですが、これが主体性がないように見えてしまうのです。もちろん、主人公が理由を持って決断する描写はありますが、最終的には多数決の結果であるという事実は変わりません。
一方、真エンディングでは主人公セレノアが主体的に行動し、ピュアで爽快な展開が楽しめます。これまで多数決だったのが、真エンディングではセレノアが自ら考え、仲間全員の幸せを願い、道を選びます。まさに主人公らしい行動です。大団円で終わる点も、とても心地よいです。僕は、なんだかんだで大団円が好きなんです。
戦闘は難しいわけではないけど、ある意味で重ため
ストーリーにそれなりの比重を置いたゲームな気はしますが、戦闘も骨太です。弱点・高さ補正、地形、射程内外の要素を駆使して戦闘を有利に進める。目立たない毒・麻痺・魅了・挑発といったスキルを駆使して前線をコントロールする。こういったシミュレーションゲームの楽しさは十分備えています。難しそうに聞こえる方もいるかもしれませんが、戦闘中死んでもファイアーエムブレムみたいに永久離脱ではないですし、タクティクスオウガのように超強敵なボスもいません(強いボスはいますが、超がつくほどではない)。なので、ノーマルだとそこまで苦戦することはありませんでした。SRPGが苦手な人も、リトライしても経験値はそのままといった救済措置があるので安心の難易度です。
ただ、時間はかかります。金策やアイテム集めで相対レベルが低いバトルを周回するならまだしも、適正レベルの戦闘は1戦闘で1h近くかかることも。ちょっと30分だけ・・・というプレイスタイルは向かないゲームです。
やり込み要素は”ほぼ”ストーリーだけ
味方キャラを馬鹿みたいに強くして無双することもできない、タクティスオウガリボーンで言う所の「死者の宮殿」のようなダンジョンもない。キャラはスキル等の個性はあるもの、武器もスキルルートもクラスチェンジルートも固定なので、「私だけのビルド」みたいな自由度ものない。なので、周回するにしても見ていないストーリーを見るためだけの周回になると思います。次点で、戦闘中の特定キャラとの会話を回収するかくらい。
全体的にストーリーパートの比重が重いゲームですし、良いのかなぁとは個人的には思いますが。
まとめ
ストーリーの中心は”塩”。派手なストーリ展開はない。地味なようにも思えますが、良質なストーリーと良質な戦闘システムでバランスの取れたゲームだと思います。
個人的には少なくても2週はやって、真エンディングまで見てほしいと思います。そこでやっと、この戦争が終わる気がします。僕が感じてしまったモヤモヤも、それでスッキリ。(一週目でも真エンディングいけないこともないそうですが、結構厳しそうです。2週目だと、システムがわかっていてレベリングがそこそこできていれば、真ルートもそこまでの難易度ではないです。)